エクステリア&ガーデンデザイナーとは

エクステリア&ガーデンデザイナー

エクステリア&ガーデンデザイナーは、日常頻繁に聞く言葉ではないかもしれない。一戸建てを購入して、外構工事を考えようとする際に、耳にする方もいればしない方もいるだろう。

ここでは、エクステリア&ガーデンデザイナーという職業について考えたい。

エクステリアとガーデンを創造するのプロ

デザイナーというと、洋服、家具、広告、車など様々な分野を創造されるかもしれない。デザイナーは、ものを作るにあたって必ず必要なポジションである。では、外構や庭を作るためにもデザイナーが必要とされるのであろうか?

答えはYESだ。

少し前は、エクステリア&ガーデンデザイナーという言葉はなかったと思われる。外構はハウスメーカーや工務店に頼み、庭は庭師に任せる。これが一般的な流れであった。外構はブロックを積んで、ポストと表札を付け、あとはコンクリートを打つ程度。庭は庭師の勧めるままに出来上がっていく。どちらも図面という図面はなく、出来上がるまでほとんど想像もできない状態が多い。

結果として良いものができる場合もあるが、そんな僅かな可能性に懸けて工事を行いたい方なんていないであろう。業者の意のまま、職人の思うままに進められ、果たして使い勝手が良いのか?格好良いのか?十分に吟味する時間もなく、着工に至った方も多いであろう。

そんな中、ガーデンニングブームが起こり、屋外にも関心が持たれた。そして、人々の目が肥え始めたのである。

そのようなお客様からの要望に応えるべく現れたのが、エクステリア&ガーデンデザイナーだ。発注者(顧客)と施工者(職人)の間に入り、発注者の要望に十分検討を重ねてプランを作る。エクステリア&ガーデンデザイナーは、発注者と施工者の橋渡し的存在だ。

顧客の要望に対して、プロとしての提案ができること。また、作成した図面を基に、工事監理ができること。この2つができて、はじめてプロのエクステリア&ガーデンデザイナーと言えるだろう。

本物のエクステリア&ガーデンデザイナーとは

最近ではCADの性能が格段に上がり、誰でも簡単に図面を描けるようになった。言い方を変えると、CADの操作さえできてしまえば、誰でもエクステリア&ガーデンデザイナーと自称できてしまう。建築士と名乗るには、1級または2級建築士の資格が必要となるが、エクステリア&ガーデンデザイナーには国家資格はない。では、本物のエクステリア&ガーデンデザイナーといえるのは、どんな人物なのだろうか。

もちろん、過去の施工例やデザイン例を見ることで、その人が本当にエクステリア&ガーデンデザイナーかを見分けることはできる。しかし、外構や庭の基本的な知識や技法を知らずしてCADを使用しているのでは、本物のエクステリア&ガーデンデザイナーとは言えない。

日本エクステリア建設業協会本物のエクステリア&ガーデンデザイナーを見分ける方法の一つに、公益社団法人日本エクステリア建設業協会が定めるエクステリアプランナー取得者かどうか、ということがある。この資格は、「エクステリア工事に従事する設計、工事監理の資格を認定して、技術、知識の向上を図るとともに、エクステリア工事に対する信頼性を高め、快適で豊かな住環境や生活環境の向上に寄与することを目的として制定された制度」とされている。

1級は「一般住宅や共同住宅の建物廻り(外構)全般の設計・工事・監理を任せられるだけの専門知識と技術を 有している者」とされ、2級は「その設計に従事する基本的知識を有している者」とされている。2級は誰でも受験できるが、1級は実務経験が必要とされている。また、1級は建築士同様に、手描きの製図試験もあり、試験時間6時間弱を突破できた者だけが取得できる。1級は、2級に比べて取得が困難になっている。もし、あなたがエクステリア&ガーデンデザイナーを目指しているとしたら、2級ではなく、1級を目指すべきだろう。

本物のエクステリア&ガーデンデザイナーとは、過去の施工例やデザイン例は元より、外構と庭について、十分な専門知識と技術を持ち、お客様の立場になって考え、それを提案できること。そして、必要な場合は、図面を手描きでも描けること。安全な工事監理ができること。エクステリアプランナー資格所有者であること。が挙げられる。

→エクステリアの知識

エクステリア照明(ライトアップ)がおすすめな4つの理由

エクステリア照明

昨今、エクステリア照明によるライトアップが急増している。ちょっと前の住宅では考えられないことである。新築ではモダンデザインな住宅が増え、インテリアでも様々なデザインの照明を選択できる。そんなインテリアでの演出が、エクステリアでも求められ始めている。

エクステリア照明の利便性を知ろう

住宅や庭を美しく魅せる演出性

最も演出性が高いエクステリア照明はスポットライトである。インテリアで使用することはあまりないが、エクステリアならではの代表的照明である。

例えば、地面からスポットライトを使用してメインツリーを照らす。このライトアップによって木のアウトラインが美しく見える。また、住宅外壁前に植えられた中高木をスポットライトで照らすと、外壁に樹木の影が落ちる。住宅外壁が、まるで大きなキャンバスのように演出される。

エクステリア照明はスポットライトだけではない。間接照明や庭園灯、足元灯、表札灯など様々なアイテムが用意されている。間接照明を階段に組み込めば、明かりによって階段が浮き上がって見える。庭園灯は庭の緑を美しく演出し、足元灯はアプローチを照らして導線を示してくれる。表札灯はバックライトタイプなども販売されており、文字が照明で浮き上がるようなものがある。大手メーカーのPanasonicやLIXIL、タカショーなど各メーカーが、ユーザーの立場に立って毎年新商品を提供している。

タカショー照明

家・庭の空間は、エクステリア照明を利用することで、まるでリゾートのような雰囲気を作り出すことができる。

※画像:タカショーカタログより

低電圧12V(ボルト)LEDライトによる経済性

照明を増やすことで気になること。それは電気代である。住宅内の照明は、食事、入浴、読書など、生活をする上で必ず必要なものである。外部空間であるエクステリア照明は、必ず必要なものではない。「そんなものに電気代は掛けられない」というご意見も多いかもしれない。少し前までは、確かにそうであった。しかし、LEDライトの登場によってインテリアもエクステリアも、電気代に対しての意識が大きく変わったのである。さらにエクステリア照明は、低電圧12Vの登場で、更なる節電と安全性が実現したのである。

住宅内のインテリア照明は、一般的に100Vの電圧で利用されている。しかし100Vの電圧は、感電の恐れがあり、大変危険である。そこでエクステリア照明では、12Vの低電圧が利用されはじめた。エクステリア照明では、トランス(変圧器)を使用してコンセントから供給される100Vの電圧を12Vに変換している。その際、低電圧化により素手で触っても感電の恐れをなくすことが可能になった。植物や野菜を植える際、万が一スコップやシャベルで断線してしまっても、危険性はゼロである。

12V電圧によって感電事故を防げることだけではなく、節電部分でも大きく飛躍した。電圧を下げることで、仕事量の小さい照明を利用できるようになったのである。例えば、タカショーから発売されている最小W(ワット)の照明は0.7Wである。1日8時間点灯して、電気代は1ヶ月わずか約4円である。

タカショートランス

さらにタカショーから発売されているトランスは、35Wタイプで点灯時間を4時間、6時間、8時間、明け方まで、と点灯時間を設定できる。2015年発売の15Wタイプは1〜9時間まで自由に点灯時間を設定できるようになった。点灯時間の調整で更なる節電も可能である。2015年に入り、LIXILも12Vエクステリア照明の商品数を大幅に増加した。シンプルモダンのデザインにあわせた自動点消灯日照センサー付トランスも発売されている。

12Vエクステリア照明は、1日8時間、照明を点灯させたとして、足元灯(約0.7W)では約4円/月、スポットライト(約2.7W)では約15円/月の電気代である。もともと暗い屋外は、低Wの照度で十分明るく感じる事ができる。

屋内の比べても、圧倒的に電気代が安くなったことで、エクステリア照明は非常に経済的な照明になったのである。

※2016年1月現在
※画像:タカショーカタログより

足元をやわらかく照らす安全性

地域にもよるが、自宅前に外灯がなかったり、外灯の明かりが敷地内に届かない場所がある。平坦な土地なら良いが、階段や飛び石など高低差がある土地では、暗い足元は大変危険である。そんな危険もエクステリア照明で解消できる。

12Vのエクステリア照明は、足元を照らすのに最適な照明といえる。低Wのやわらかい光は、目に刺さるような眩しい印象を受けることがない。明るすぎるライトが煌々と点いていたのでは、ご近所も気になってしまう。12Vのエクステリア足元灯は、必要な部分だけやんわりと照らし、段差に躓く危険を回避させてくれるのである。

足元灯とひとことで言っても、様々なタイプが用意されている。土に突き刺せるスパイクが付いているものや、コンクリートにビスで固定するもの、壁面に取り付けるものなどがある。形も様々で、丸いポールのものや、角柱、花形や傘の付いた可愛いデザインのものなどもある。住宅のデザインや外構のデザインに合わせて、好みのものを選択していただきたい。

自動点消灯の機能が与える防犯性

上記で説明してきた通り、12Vのトランス(変圧器)には自動点消灯日照センサーが内蔵されているものがある。実はこの機能、防犯面でも非常に役立つ機能である。

例えば、夫婦共働きのご家庭や家族で旅行に出掛けて、家が留守になる時がある。雨戸も締め、もちろん室内の電気も点いていない。玄関の照明を屋内からのスイッチでオン/オフする場合は、点けることができない。

そんな時、自動点消灯日照センサーがエクステリア照明と接続されていればどうであろう。日が沈めば自動で照明が点灯し、設定した時間や日の出には消灯される。敷地内が明るくなり、ご近所からも見えるようになる。特に密集した住宅地では、近隣から見えることが最も高い防犯となる。敷地内が明るくなることで、不審者が侵入し辛い環境を作ることができるのである。

また、留守中でも普段と同じサイクルで照明が点くため、留守かどうかも分からない印象を与えることができる。

防犯面も考えて、ぜひ、エクステリア照明は取り入れていただきたい。

→外構におすすめのLED表札灯メーカー(12V)4選

→エクステリアの知識

植物の必要性

都会と植物

上の写真は、東京ミッドタウンの庭園である。なんとも不自然で面白い風景である。なぜ都会の真ん中に、人々はこんなにも多くの植物を植えようと考えたのであろうか。

植物の存在意義

想像していただきたい。見渡す限りビルなどの建物に囲まれた都会の真ん中に、あなたが立たされていたとする。床はアスファルト、建物はコンクリート、そしてその空間を行き交うものは金属質の車や電車である。何もかもが無機質で冷たい人工物である。夏は暑く、冬は冷たい。まるで、人工物に囲まれた檻のようである。そんな無機質な空間で、人々が求めるものはなんだろうか?

このような場所でいつも求められて来たもの…それは自然である。屋内には緑が写ったポスターや広告が存在し、観葉植物や植栽プランターなどが飾られている。屋外では、ビルの壁面を植物で緑化する。都会の中に公園を作り、道路沿いには街路樹や植栽コンテナを陳列する。どんなに文明が発達しようと、人間は植物に癒しを求め、また、無意識に癒されてきたのである。

一戸建てやマンション、アパートでも同じことがいえる。建築物は木造または軽量鉄骨、コンクリートでできた無機質な大型構造物である。エクステリアは、コンクリートやブロック、アルミ等の金属など構造物の集合体である。すべてが固く冷たい構造物のため、そこでの植物の存在は非常に重要となる。植物をひとつ植えただけで、その固く冷たい空間には柔らかさと温かみが生まれる。

植物があることで、生命を感じ、四季を感じ、美しさを感じ、香りを感じ、みずみずしさを感じ、その感覚や感動から自らの人間らしい心を感じることができる。植物とは、人の心に必要な存在である。特に昨今のストレス社会では、植物が人に与える影響は、とても大きいかもしれない。

→植物の知識

カーポートなどエクステリアの修理に火災保険を利用できる!?

火災保険

日々、生活していると商品不良や使用中の破損以外にも、大雪や台風、地震などによって予期せぬ被害に直面することがある。このような事態が起きてしまった際、焦らず冷静に判断ができるように、メーカー保証や保険についてしっかりと理解している必要がある。

エクステリアの保証について知っておこう

一般的なエクステリアの保証

工事完了後にエクステリアが破損等した場合、あなたはどうするだろうか。一般的に、機能門柱や門扉、カーポートなど金物商品といわれるエクステリアにはメーカー保証が付帯している。

駐車場などコンクリートの構造物やブロック構造物は、業者によって1〜2年程度保証する場合もある。構造物の保証については、必ず契約前にエクステリア(外構)&ガーデン(造園)専門店に確認しよう。

使用している途中で、商品の不具合などが生じた場合は、すぐに契約した業者に連絡をしよう。保証期間内であれば、商品を交換するなどの対応をしてくれるはずである。

しかし、これらの保証は商品不良や施工不良に対する保証となっている。通常は自然災害による破損は対応していないので注意してほしい。

自然災害によるエクステリアの保証

それでは、台風や雪害、水害などでエクステリアが破損した場合はどのようにすれば良いのだろうか?

うっかりしがちだが、自然災害でエクステリアが破損した場合に、火災保険が対象となる場合がある。新築を購入して住宅保険に加入する際、じっくりと検討して欲しい。

住宅だけではなく、外構の規模にも合わせて火災保険のプランを選んでおくべきである。保険会社や保険プランによっては、敷地内のすべてが保険の対象となるものもある。カーポートや物置など構造物以外の庭木1本から補償するというものだ。

補償の範囲は、保険会社や保険プランによって様々だ。掛金や免責なども考えながら検討すると良いだろう。地震保険なども加入しておくと、さらに安心だろう。あなたのご自宅の外構規模に合った保険を選んでおけば、大風や大雪の際に起きた被害は保険で対応ができる。

もっとも、生命に関わる事故等が起きないことが一番望ましいことではある。大風の際は外出を控える、大雪の際は、早めに雪下ろしをするなどして致命的な災害を防いでいただきたい。

→エクステリアの知識

人工木(樹脂製)ウッドデッキの汚れやカビ、コケの撃退法

ウッドデッキ

メンテナンスフリーを考えて、人工木(樹脂製)のウッドデッキを購入される方が、昨今増加している。人工木は、天然木のような頻繁なメンテナンスが必要ではない。しかし、多少なりともメンテナンスを行う必要が出てくる。

人工木(樹脂製)のウッドデッキで考えられるトラブルに対してのメンテナンスをいくつか挙げておきたい。

人工木によく見られる汚れを撤去する方法

新品の人工木に発生するシミ

掃出窓の先に、新しく施工された人工木材のウッドデッキ。念願のウッドデッキを手に入れると、気分がグッと上がってくる。テーブルや椅子を置いて、お茶でもしようか。プールを作って子供と遊ぼうか。サマーベッドを置いて、日光浴もいい。色々と夢が広がってくる。そんな想像をしながら、ふと、ウッドデッキの床に目をやると、なんだかシミのようなものが目につくことがある。

これは、新品のウッドデッキに必ずといって良いほど現れる症状である。汚れと思われる方も多いが、実は汚れではない。樹脂に混ぜられた木粉が原因とされる。この症状は、人工木ウッドデッキを施工後に雨が降った場合に現れやすい。人工木の樹脂内の木粉が、雨水によって浮き上がり、水の溜まるところに集中してシミとなる。人工木材の色が薄いほど、この木粉のシミが目立って見える。

では、このシミはどうすれば落とせるのだろうか?

実はとても簡単である。水でできた染みは、水で落とすことができる。その際、デッキブラシをひとつご用意していただきたい。シミの部分に十分な水を掛け、デッキブラシで擦る。そして水で木粉を洗い流してあげれば、綺麗なウッドデッキに戻ってくれる。

カビやコケを綺麗にする方法

人工木材のウッドデッキは、メンテナンスフリーと言われるが、絶対というものではない。施工場所の環境によって、カビやコケが発生する場合がある。

これは天然木材も同じであるが、天然木材はヤスリがけをすれば何でも落とすことができる。ヤスリがけの後にオイルステインを塗布すると、ほとんど目立たなくなる。しかし、人工木材はそうはいかない。ヤスリを掛けたら傷だらけになってしまう。人工木材はオイルステインを塗ることもできない。それぞれの汚れに対して、的確な対応を心がけたい。

カビやコケは、湿気の多い部分や日の当たらないところに発生しやすい。フェンスで影になる部分や日除けの下などは注意が必要だ。施工後から2年以上経ったら気を付けるようにしたい。

①カビが発生した場合
用意するもの・・・デッキブラシ、キッチンハイター
人工木材を水で軽く濡らした後、キッチンハイターを塗布してデッキブラシで擦る。カビが落ちるまで繰り返し、最後に水で十分に洗い流す。

②コケが発生した場合
用意するもの・・・デッキブラシ、クレンザー
人工木材を水で軽く濡らした後、クレンザーを塗布してデッキブラシで擦る。カビに比べて落としやすい。最後に水で十分に洗い流す。

泥汚れなど一般的な汚れは、デッキブラシだけで十分に落とすことができる。人工木材は樹脂製品である。決して、ラッカー系のシンナーなどは使用してはならない。

→エクステリアの知識

エクステリア・外構工事を外構業者に頼む

外構業者

外構業者とはいったいどんな会社だろうか?。外構(エクステリア)工事を依頼する際、数多くの業者の中で、あなたの要望に答えられる外構業者はどこだろうか?

ここでは、外構業者について考えていきたい。

外構業者に依頼する利点と注意点

エクステリア・外構専門という強み

1-1、1-2、1-3、1-4で、ホームセンター、ハウスメーカー、造園業者、土木業者にエクステリア・外構工事を頼む場合を説明してきた。以前にも述べているが、いずれの業者もエクステリア・外構工事を請け負ってくれるだろう。

しかし、近くに外構業者があれば、エクステリア・外構工事は外構業者に依頼していただきたい。外構業者といっても、エクステリア(外構)&ガーデン(造園)の専門店である。

エンドユーザーをターゲットとした専門店は、エクステリアやガーデンの提案力や商品知識、取扱商品数が圧倒的に違うからだ。まずはエクステリア雑誌、ガーデン雑誌、インターネットを利用してそれらの外構業者を探すことから始めよう。

エクステリア(外構)&ガーデン(造園)の専門店については、後ほど説明をする。

昔は存在しなかった外構業者

新築を建てると、自身で外構業者を探す方が年々増えている。それは、同予算でもハウスメーカーに頼むより10〜20%くらい質が高いものが出来るからである。要するに、ハウスメーカーの手数料分だけ素材やプランに割り当てることができる。

しかし、このような流れができたのもここ数年のことである。ちょっと前までは外構業者が存在しなかったのである。正確には、エンドユーザーを対象とした外構業者がなかったと言った方が良いだろう。

以前、外構工事はハウスメーカーが中小企業の外構業者や造園業者に施工をさせていたことがほとんどである。または近所に職人さんがいた場合に、ブロック屋さんや植木屋さんを紹介してもらって頼んでいたご家庭が多かっただろう。

それでは、現在の外構業者はどのようにして生まれたのであろうか。

第一のパターンは、建材業者(ブロックやセメント、生コン等建設資材を取り扱う業者)がブロック職人や左官職人、植木職人を束ねて外構業者に進化したことが考えられる。第二のパターンは、樹木を扱う造園業者がブロック職人や左官職人を束ねて外構業者に進化をしたことが考えられる。そして、それらの業者がエクステリアやガーデン全般を請負うようになり、ハウスメーカーや工務店の下請けを行っていた。

その後、自社でエクステリア&ガーデンデザイナー(設計者)を育てた業者が現れたのである。また、エクステリア&ガーデンデザイナーを束ねた図面代理作成業者も出現した。その業者と業務提携をすることで、施工業者はエンドユーザーをターゲットとしたのである。

もうひとつ、第三のパターンが挙げられる。元々、建築の設計をしていた建築士やランドスケープデザイナーが、エクステリア&ガーデンデザイナーとして転身したパターンがある。そしてブロック職人や左官職人、植木職人を束ねて設計から施工までを行っているのである。

以上のように、現在の外構業者には、エクステリア(外構)&ガーデン(造園)専門店となった外構業者がある。外構工事や造園工事を考えるならば、エクステリア&ガーデン専門店に相談するのが望ましいといえる。

外構業者だからといって、どこでも良い訳ではない

先にエクステリア&ガーデン専門店を挙げたが、外構業者=エクステリア&ガーデン専門店ではない。外構業者は大きく分けると以下の3タイプに分けられる。

①主に下請け工事を行う施工専門店
②設計を外注する設計・施工専門店
③自社で設計する設計・施工専門店

である。それぞれの特徴を説明していこう。

①は出来上がった図面に対して施工のみを行う外構業者である。もし、あなたが自ら図面を描けるならばこちらの業者に直接依頼することが最善であろう。経費も少ない可能性が高く、すぐに見積りも出るはずである。しかし、ほとんどの方は図面を描くことができないのが現実である。

②は図面代理作成業者に製図を依頼する外構工事である。営業担当と設計担当が分かれているので、プランや見積りの返しが早いであろう。急いで工事に取り掛かりたい方には、おすすめである。主な打合せは担当営業とすることになるので、専門的な知識や設計の意図は聞くことができないかもしれない。

③は自社で設計と施工を行う外構業者である。設計担当者と直接相談ができる事が多いので、専門的な知識や設計の意図を聞くことができる。慎重に外構工事を進めたい方におすすめである。しかし、営業担当、設計担当、現場管理者が分業制になっていない企業もある。その場合は、プラン作成や見積り作成に時間を要することが多い。時間が掛かることは覚悟しなければならない。

以上のように①②③には、それぞれポジティブな面とネガティブな面が共存する。あなたの要望に、最も近い外構業者を選ぼう。

→業者選びの知識

エクステリア・外構工事を土木業者に頼む

土木業者

工事をする業者はたくさんあるけど、それぞれどんな仕事を主としてるのか?こんな疑問を持つ方は少なくないと思える。

ここでは、一般的に土木屋さんと言われる土木業者について説明する。

土木業者ができること

大規模工事が得意な土木業者

◯◯土木、△△土木といったトラックを、工事現場で見かけることがあるだろう。一般的には大きな現場で見かけることができる。

例えば宅地の造成。高低差があるような広い現場で、コンクリートの擁壁を建てて土を留め分譲する。公共工事の場合は、土砂を留めるために間知ブロック積んだり、道路工事を行う。ゼネコンが請負う民間工事などでは、土の堀取りから土台となる部分を作る。土木業者は、これら大規模なコンクリート工事などが得意な業者である。

個人住宅に関わる工事では、先に挙げた宅地造成が主になる。住宅の下にコンクリートで地下駐車場を作りたい場合。坂道沿いの土地のために擁壁による立ち上がりが必要な場合。これらは土木業者の活躍の場となる。弁当に例えると、弁当の容器を作ることが土木業者の仕事といえるだろう。おかずや盛り付けなどの中身ではなく、それらを入れる枠組みを作ると考えて欲しい。

枠組みを作ることと、中身を作ることは違う

上記で弁当に例えたが、弁当容器を作る業者と弁当の中身を盛りつけて販売する業者が違うことは、どなたもお分かりであろう。工事においても同じである。

新築工事の例)①宅地を造成し、擁壁を施工する(土木業者)→②建物を建築する(建築業者)→③外構を施工する(外構業者)→④作庭を施す(造園業者)

といった流れで工事が進捗する。業者によっては、外構工事を受け付けてくれる土木業者があるかもしれない。

しかし、大型の工事を得意とする土木業者は、細かい作業の多い外構工事を不得意とすることが多い。土木業者は、出来上がった図面に対しての施工が一般的だ。B to Bのビジネスである。エンドユーザーが必要とする、製図技術や樹木の知識が乏しいことが多い。

個人邸のエクステリア・外構工事やガーデン(庭)・造園工事を考えた場合、土木業者が高い顧客満足度を得られるとは考え難い。

→業者選びの知識

エクステリア・外構工事を造園業者に頼む

造園業者

お庭の工事を依頼しようと考えると、まず最初に造園屋さんを思い浮かべるかもしれない。実は、この造園屋さんも会社によって得意分野は様々。あなたが必要としている造園業者は、どういう会社なのだろうか?

造園業者が得意なこと、不得意なこと

造園業者は緑のプロである

庭に木を植えたい。庭の木の手入れをしたい。庭の木をなくしたい。と考えた場合、造園業者に依頼をすることが最善である。なぜなら、造園業者は樹木を扱うプロ集団だからだ。

樹木は生き物である。剪定の時期を間違えたりするとたちまち枯れてしまう。過去にあなたは、理由もわからず急に体調不良に陥ったことがあるかもしれない。もしそういった経験があれば、それは樹木も同じである。樹木の健康状態にも起伏がある。樹木は体調不良を言葉で訴えてはくれない。そのため造園業者でも、剪定後に枯らしてしまうことがあるくらいだ。

もし、記念樹など大切な樹木がある場合は、あらかじめ造園業者に伝えておこう。弱めに剪定をするなどして対応をしてくれるであろう。

例えば、怒られ慣れていない人間を叱ると極度に落ち込む場合がある。その後、立ち直れない人もいるだろう。しかし、普段から注意を受けている人間はどうだろう。叱られることは嬉しいことではないが、立ち直りが早いのではないか。樹木も同じである。毎年剪定をされている樹木は、剪定に対して免疫がある。しかし、3年ぶり、5年ぶりとしばらく剪定をされていない樹木をいきなり強く剪定する(強剪定という)と、そのまま枯死してしまうことがある。

長年剪定をしていない木がある場合は、数回に分けて剪定することが望ましい。回数を分けると多少ランニングコストが嵩む。しかし、大切な木がある場合は、しっかりと造園業者に相談をすることをおすすめする。

実はひとくくりでまとめられない造園業者

庭を作りたい。木を植えたい。と考えた場合、上記をお読みいただいた方は造園業者に相談しようと考えるだろう。しかし、少し待っていただきたい。造園業者といっても、実は会社によって活躍のフィールドが違うことがある。

公共工事をメイン事業としている造園業者を考えてみよう。主な業務内容は街路樹や公園樹木の植込み、または剪定などの管理工事である。公共メイン造園業者に、自宅の庭木を相談しても的確な答えが帰ってこないことが多い。

その理由は、普段から対象としている樹木が大型の樹木ばかりであるためだ。造園業者といっても、個人邸に植えるような小ぶりな樹木や流行の樹木は案外知らないものである。

次に、民間工事をメイン事業としている造園業者を考えてみよう。民間工事というと商業施設の造園工事やゴルフ場の管理工事などが挙げられる。公共メインの業者と比べると、商業施設で利用される庭木や観葉植物など豊富な樹木を使用している可能性が高い。しかし対象施設にもよるので、こちらも知識に偏りが生じることが多い。

最後に個人邸をメイン事業としている造園業者を考えてみよう。年に1〜2回の庭木剪定や、一戸建ての庭造りが主な事業内容である。昔から「植木屋さん」と、個人のお客様から呼ばれている造園業者である。個人邸には大小様々な樹木が植えられている。また、ハウスメーカーの下請け造園工事を請け負っている業者も多い。そのため、流行の樹木にも敏感である。庭や木の相談をするのであれば、個人邸をメインに展開している造園業者を選ぶようにしよう。

造園業者と外構業者が異なる理由

エクステリアという言葉は、インテリアの対義語である。そのように考えると、庭も門も駐車場もすべてエクステリアということになる。しかし、造園業者が門や駐車場も施工できるのかというと、そうとは限らない。

造園業者は、「構造物」いわゆる「外構」を苦手とする場合が多い。造園業者は緑のプロであり、外構業者は構造物のプロである。したがって、必ずしも造園業者がエクステリア・外構工事を請け負えるとは言えない。

しかし、近年では外構も請け負う造園業者が増えている。現在、一般的に外構業者と呼ばれている業者は、造園業者の進化版の場合も多い。エクステリア図面代理作成業者などもあり、施工技術さえあればエンドユーザーからの受注も可能である。中には自社でエクステリアの製図を行っている業者もある。

造園業者にエクステリア・外構工事を頼む場合は、製図を含め、どこまでの施工技術があるかの見極めが大切である。

→業者選びの知識

エクステリア・外構工事をハウスメーカーに頼む

ハウスメーカー

ハウスメーカーで家を建てて、そのまま外構もハウスメーカーに依頼することは、一般的な流れである。多くの方がこの流れで、エクステリア・外構工事を行っている。

そんな中、近年ではエクステリア・外構工事を外部の業者に委託する方も増えてきた。あなたは、ハウスメーカー派か。それとも外部業者派か。要望や目的に合わせて自由に選択をすることができる。

ハウスメーカーに依頼するポジティブ要素とネガティブ要素

窓口を一括で済ませることができる

新居を構える場合、土地を購入し、新築を建て、外構を完成させるという流れになる。その中で一番長い時間を付き合うことになるのは、おそらくハウスメーカーである。担当営業と打合せ、建築士と打合せ、インテリアコーディネーターと打合せ、現場担当者とも打ち合わせをする。これだけでもかなりの時間と体力を要することは明らかである。そして、その後にエクステリア・外構工事を考えなければならない。

ここで外構業者を探すのが手間と考える方は、そのままハウスメーカーに外構工事を依頼することができる。建物の打合せ時に外構工事の予算を取っておけば良いのである。その予算で外構工事を済ませてしまえば、支払いも住宅ローンに含むことができる。構造物に関わるすべてのことを、ハウスメーカーに一括して任せることができる。

ひとつ気を付けたいのが、建物に予算を回しすぎて外構が粗末なものになってしまうことが多いことである。最低限の外構予算は、建物の1/10と考えておくと良い。

ハウスメーカーは建築のプロであって外構のプロではない

以上に記したように、ハウスメーカーに窓口を一括すると手間がない。しかし、予算がいくらあったとしても、良い外構、使いやすい外構を考えた時、これが最良の方法とは考え難い。それは、ハウスメーカーは家のプロであって外構のプロではないからだ。

あなたが新築を既に購入していたら思い出してほしい。外構の予算を決める時、担当者は家を決める時と同じくらい考え、相談にのり、答えを導いてくれただろうか。ほとんどの場合「では外構の予算は100万円くらい取っておきましょう」くらいの話である。

そして、その外構プランを作成するのは子会社であるエクステリア部門か、エクステリア設計代理店、または下請け業者である。直接顧客と打合せしない場合も少なくなく、何の相談もなく図面が仕上がっていたりする。パターン化されたプランが提示されるのである。

そのプランで満足される方もいる。しかし、そこでよく考えて欲しい。家にはある程度の規格がある。三角形や五角形の家は一般的になく、四角形の構成である。外構はその土地の形状に合わせて大きく変わる。三角形の土地があれば五角形の土地も存在する。せっかく快適なマイホームを手にしても、外構が不十分では暮らしやすさは半減してしまうこともある。階段一段であっても、高すぎればそれだけで嫌になってしまうこともあるだろう。

エクステリア・外構工事も、マイホームと同じようにじっくり考え、相談し、答えを導くことが大切といえる。

ハウスメーカーの外構が高いといわれる理由

一般的にハウスメーカーにエクステリア・外構工事を依頼すると価格が高いといわれている。特に大手になればなるほど価格が高騰するようである。しかし、理由がなく高い訳ではない。どこ金額を基準にして高いという判断になっているのかは分からないが、価格が高くなる理由は、その料金システムに原因がある。

上記に述べたように、ハウスメーカーは建築のプロであって外構のプロではない。したがって、顧客にたどり着くまでの料金システムは下記のようになっていることが多い。

例)
顧客→①ハウスメーカー→②エクステリア設計業者(ハウスメーカー子会社、または設計代理店)→③ブローカー→④施工業者→⑤下請け業者(必ずではない)→⑥孫請け業者(必ずではない)

上記は一例であるが、間に多くの業者が関わっているのは一目瞭然である。
①ハウスメーカーにエクステリアの設計能力はない
②エクステリア設計業者は施工能力がない
③ブローカーが間に入りハウスメーカーの仕事を施工業者に供給する
④施工業者が図面を基に施工を担当する
⑤⑥必ずではないが、施工業者の人手が足りない場合や施工能力が低い場合に下請け、孫請けが施工を担当する

仕事とは生活費を稼ぐ手段である。上記の流れを見ると、顧客は最大6つの業者(そこで働く人々)の生活費を養うことになる。⑥で100円と考えてみよう。⑤で110円、④で120円、③で130円、②で140円、①で150円、顧客で160円。10円ずつ割り振っても1.6倍の価格になってしまう。これが一般的にハウスメーカーのエクステリア・外構工事費用が高いといわれる理由である。

しかし、ここで気を付けたいことがもう一つある。上記の金額だけにとらわれず、工事の安全・責任という視点で見てみよう。関わる業者が多ければ多いほど、安全面に対して目は届きにくくなり、責任の所在もわかりづらくなる。事故や工事不備がないように、担当者はより目を光らせて現場を管理しなければならない。ここでもまた人件費が発生する。

→業者選びの知識

エクステリア・外構工事をホームセンターに頼む

ホームセンター

あなたがエクステリア・外構工事を依頼する手段の一つとして、ホームセンターが挙げられる。そこで、あなたの要望とホームセンターがターゲットとしている顧客層が、一致してるかを考える必要が出てくる。

なぜ、あなたはホームセンターに依頼をしようと考えているのだろうか?この度の選択が、あなたの目的に合っているのか、再度確認していただきたい。

ホームセンターの良い所とそうでない所を考えて選ぶことが大切

価格は絶対的に最安値!

大規模な店舗展開、多量な商品数、オリジナルの汎用商品を扱っているホームセンター。とにかく低価格重視の方におすすめである。

大手金物メーカーが運営している店舗もあり、メーカー品の汎用版を低価格で手に入れることができる。これらの商品は、ある一定の基準値を下回らない範囲で部材を減らす、金属部分を減らすなどして価格を下げる工夫が施されいる。

逆の言い方をすれば安い商品には安いなりの理由が存在するということでもある。しかし、すべてが悪い商品という訳ではない。適材適所を考えて商品を選ぶことが大切である。

商品の中には「安かろう悪かろう」な商品がどうしても存在する。十分吟味して選んで欲しい。

単品商品の単品工事はホームセンターが安い!

一部のホームセンターは、エクステリア商品の施工費が商品価格の隣に記載されている場合がある。この表記はとても良心的といえる。価格の明記によって顧客も安心して商品を購入し、施工も依頼できる。そして、施工費は比較的安いことが多い。ということも事実である。

その理由はホームセンターの集客力、そこに業務提携している職人がいることである。例えば、あなたが物置を購入して施工も依頼したとしよう。物置の施工に必要な時間が半日であれば、1日で2つの物置を施工できる。1日に2件の顧客宅を訪問するようにスケジュールを組めば施工費が半分になるということである。ホームセンターは規模が大きく来客数が圧倒的に多い。一般的な施工店に比べ、このようなスケジュールが比較的組みやすい。

ポストの施工、物置の施工、カーポートの屋根のみの施工など単品工事はホームセンターが最も安い可能性が高いと考えらる。

総合的なプランの提案は苦手!

一般的にホームセンターは、エクステリア・外構やガーデン・造園工事の提案を苦手としている。その理由は、「そもそもホームセンターのターゲットではない!」ということである。

ホームセンターは商品を購入して自宅へ持ち帰る「DIY」の顧客をターゲットとしている。ほとんどの顧客は物品購入者である。したがって、ホームセンターに、エクステリアやガーデンのプランニングができるスタッフが常駐しているとは考えにくいものがある。

例えば)
①ホームセンターが配達を始めた理由・・・購入した商品の配達を求めるニーズがあった。
②ホームセンターが施工を始めた理由・・・購入した商品の取付け、施工を求めるニーズがあった。
という前例からサービスが拡大した。①の配達は運送業者がビジネス・パートナーとなっている。②の施工は職人がビジネス・パートナーとなっている。

施工の手続きはできてもプランの相談や提案はほとんどできないと言える。実際にスタッフの方に相談してみよう。まず、きちんとしたプランや提案は返って来ないと思われる。

まれに、エクステリア・外構やガーデン・造園工事の相談を受け付けているホームセンターがある。一般的には、プランナーがビジネス・パートナーとして請け負っていると考えられる。そのため、相談会や説明会の日時が決められている場合がほとんどである。講師(アドバイザー)として来ているプランナーがどちらの方なのか、現役の方なのかはわからない。

ホームセンターは単品工事。総合的なエクステリア・ガーデンプランを必要とするときは、別の方法を考える必要がある。

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