オープン外構(エクステリア)とは

オープン外構

現代のエクステリアデザインの主流となりつつあるオープン外構(エクステリア)。「聞いたことない」という方もいるかもしれない。しかし、これから外構を考えられる方には必須の知識である。

ここでは、オープン外構(エクステリア)について考えていきたい。

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オープン外構(エクステリア)って何だろう?

逆の発想から生まれた防犯対策

近年、様々なデザインの住宅が誕生している。その著しい変化は、エクステリア業界にも大きな影響を与えている。住宅を設計する建築士やインテリアデザイナーが、新しいものを取り入れて近代の住宅デザインは大きく広がった。シンプルモダン、アーリーアメリカン、ラグジュリアス、アジアン、和モダン、洋風、欧風など顧客の希望に合わせたデザインを各メーカーが武器としている。

エクステリアにも同じことが言える。エクステリア&ガーデンデザイナーが、これらの住宅と統一感のあるデザインを、日々生み出している。そんな中、近年誕生したスタイルがオープン外構(エクステリア)という考え方である。

一昔前は、外構といえば門を作り、壁で囲い、フェンスを取付け、侵入を許さないようにした防犯対策が主流であった。実はこのスタイル、侵入されてしまうと死角が多く存在する。高く作られた壁、成長しきった樹木、中の見えないフェンス、これらが周囲からの視線を遮り、かえって侵入者に隠れる場所を与えてしまうのである。

そういった中、考えられたのがオープン外構(エクステリア)である。死角となるものを基本的に取り除き、オープンにしてしまうという考えだ。門扉を付けず、壁はなくし、フェンスは最低限にする。住宅まわりをすべて見えるようにして、侵入者に隠れ場所を与えない。四方を近隣から丸見えにすることで、防犯性を高めるといった逆の発想である。

特に住宅が密集する都心では、オープン外構(エクステリア)にすることで、不法侵入を防ぐことができる。

オープン外構は安い?

一般的に、オープン外構(エクステリア)にすると予算が下げられるといわれている。その理由には次のようなものが挙げられる。

①壁をなくすことによるブロック塀のコスト節減。
②門扉やフェンスを設置しないことによるコスト節減。

構造物が減る分、コストが下がることは一目瞭然である。しかし、オープン外構(エクステリア)は道路側から敷地内すべてが見えてしまうスタイルであることを忘れてはならない。オープン外構(エクステリア)は、エクステリアの見える部分が、クローズド外構に比べて圧倒的に広い。せっかくおしゃれな住宅を建てても、外構が貧相では建物も引き立たない。一面にコンクリートを打ってしまっては台無しである。そこで、多くの方が見える部分をおしゃれにしたいと考える。

あなたはエクステリアに何を求めるだろう。デザイン性の高い門柱や袖壁、高級感のある表札、スタイリッシュなカーポート、自然石をふんだんに使用したアプローチ、フォーカルポイントとなるメインツリー、防犯性を考えた自動点消灯のライトアップ、車の侵入を防ぐバリカー、四季折々の花が咲く花壇、など住宅のデザイン性や機能性を高める効果がエクステリアにはある。

オープン外構(エクステリア)は、見える部分が広いのでデザイン性や機能性に求められるものが多くなる。したがって、オープン外構(エクステリア)が安いかどうかは、その内容によって大きく変化する。

エクステリアの知識

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